シラック・ジャパンは、スポーツ医学と医療を通じて、あらゆる人々が最高の自分であることをサポートすることをミッションに、医療機械や高品質な医療用サポーターなどの製品を輸入・製造・販売しています。
2023年12月より、販売管理ソフトをSalesforce基盤に変更、会計ソフトを「freee」へ移行されました。Salesforceとfreeeを組み合わせたデータ活用を検討する中で、Tableauの導入も決定。しかし、freee会計のデータをTableauに連携する際に大きな課題が発生していました。
今回Praztoは、シラック・ジャパン様のfreee会計とTableau間のデータ連携課題を解決するため、Passwork導入支援を行いました。導入の経緯や効果について、ご担当者様にお話を伺いました。

株式会社シラック・ジャパン コーポレート本部 部長
現在、株式会社シラック・ジャパンのコーポレート本部の部長として、ヒト・モノ・カネに加え、SCM、品質薬事など幅広い領域を統括しています。全体戦略の策定から各部門の業務計画の監督までを担い、組織の基盤を支える役割を果たしています。
過去には営業部でSFA導入やデジタルマーケティング施策に関わり、業務効率化やデータ活用にも取り組んできました。
数字と仕組みを大切にしつつ、人の視点も重視する。デジタルはあくまで手段として、“組織をもっと面白くする”ことに取り組んでいます。

株式会社Prazto Senior Sales Manager
早稲田大学を卒業後、野村證券株式会社に入社。法人オーナー様や富裕層のお客様に対して株式・債券・保険等金融商品のコンサルティング営業に従事。2024年にPraztoにJoinし、セールス活動の全般を担当。これまでの経験を活かし、的確なパートナーセールスとインサイドセールスの戦略を立案し、実行までを一気通貫で実施。祖業である受託開発事業の販路多角化と、自社サービス「Passwork」のGTM戦略の立案・実行に大きく貢献している。
freee会計のデータを手動でTableauに反映させる運用は、現実的ではなかった
井内: 本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございます。まず、Passworkご導入前の課題についてお伺いできればと思います。
古用: 最大の課題は、freee会計のデータをTableauで分析するための連携が円滑に進められなかったことです。Tableauはfreee会計への標準コネクタを備えていないため、freeeのレポート機能を利用してTableauにデータを手作業で転記する必要がありました。このプロセスが非常に非効率だったのです。
井内:具体的にはどのような点で課題を感じていらっしゃったのでしょうか。
古用: まず、手作業での転記ではデータの更新頻度に限界があり、リアルタイム性を確保できません。また、freeeのレポート機能では、管理会計で活用したい「タグ」情報をTableauに連携できないという問題もありました。そのため、詳細なセグメント分析や部門別の予実管理を実施できない状況でした。


複数SaaSのデータサイロ化と過去のRPA導入断念の経験
井内: 他にも課題はございましたでしょうか。
古用: はい、Salesforceやfreeeなど、各SaaSのレポート機能で個別にデータを確認する必要があり、経営判断の迅速化を図る上でデータが分断されているという問題がありました。各部門で導入しているシステムが連携しておらず、それぞれが最適化されているものの独立しているため、全体像を把握することが困難でした。特に、システム間のマスタコードが異なることが、連携の障壁となっておりました。
井内: 以前に他のソリューションを検討されたことはございますか。

古用: 過去にRPAの導入を検討したことがあります。しかし、ブラウザ上での動作が不安定で、エラーが発生すると手作業での修正が必要となり、却って工数が増加するため導入を断念した経緯があります。また、従来のコネクターは年額契約で高コストなものが多く、費用対効果が見えにくいため、中小企業としては導入のハードルが高いと感じておりました。
Passworkでfreee会計のデータを日次連携、予算との紐付けを実現
井内: 実際にPassworkをご導入いただいてから、どのような変化がありましたか。
古用: Passworkを導入したことで、freee会計のデータを日次でTableau Cloudに連携できるようになりました。これにより、Tableau Cloud側で予算データと実績データを関連づけて可視化できるようになったことが大きな成果です。従来は手作業で都度転記していたものが自動化され、毎日最新のデータで経営状況を確認できるようになりました。

井内: 具体的にはどのような分析が可能になったのでしょうか。
古用: 会計上の数値と営業活動の相関関係を可視化し、経営判断に活用できる指標を確立することができました。部門ごとに分断されていた売上、活動、投資といったデータを統合することで、どのような活動がどのような売上に結びついたのかが明確になり、データドリブンな経営判断が可能となりました。
コスト面と拡張性が導入の決め手に
井内: Passworkをお選びいただいた理由についてお聞かせください。
古用: 当初はコネクター単品での導入を検討しておりましたが、Praztoさんにお問い合わせした結果、拡張性の高いPassworkをご提案いただきました。月額制で始められるコスト面も導入の決め手の一つとなりました。年額で高額な投資をするのはリスクがありましたが、Passworkであれば手軽に始められると感じました。
井内: 導入にあたって社内的なハードルなどはございましたでしょうか。
古用: 導入のハードル自体は特に感じておりませんでしたが、社内メンバーが新しいツールに習熟するまでには時間がかかるかと想定しておりました。しかし、Passworkの操作画面は直感的で、想定よりもスムーズに運用を開始することができました。

(実際のお客様の画面ではございません)

(実際のお客様の画面ではございません)
今後はSalesforceやスプレッドシートとの統合分析へ
井内: 今後の展望についてお聞かせいただけますか。
古用:今後は、Salesforceや各種クラウドサービス、表計算ツールなど、現在は複数のシステムやファイルで個別に管理しているデータを統合し、BIツール上で一元的に分析できる環境を構築したいと考えています。Passworkがサポートする複数のデータソースを組み合わせることで、分散していた情報を集約し、より定量的なインサイトを得られるようになります。これにより、学習サイクルを高速に回し、改善活動や戦略立案の精度を高める体制を目指しています。
井内: Passworkをご検討中の企業様にメッセージがあればお願いいたします。
古用:freee会計とTableauの連携で課題を抱えている企業は多いかと存じます。手作業でのデータ転記は、一見簡単に思えますが実際にはかなりの工数を要しますし、ミスの原因にもなります。Passworkであれば日次で自動連携できるため、常に最新のデータで経営判断が可能となります。データに基づいた迅速な意思決定を目指す企業には、ぜひお勧めしたいソリューションです。


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