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【まとめ】Tableauが選ばれた理由:データ統合と可視化の自由度

目次

    前章では、Tableauダッシュボードを用いた課題解決について説明しました。本章では、このソリューション構築にTableauが最適だった理由を詳細に解説します。

    データウェアハウス(DWH)連携に適したソリューション

    当社は、多様なSaaS製品(Salesforce、TeamSpirit、財務会計システムなど)からのデータをデータウェアハウス(DWH)に統合し、一元的に処理するアプローチを採用しています。今回はBigQueryをデータ統合先として選択し、Tableauで分析を行いました。このようなアプローチでは、各SaaS製品に組み込まれた可視化機能よりも、独立したBIツールの方が適しています。TableauとRDBMSのBigQueryを組み合わせることで、効率的にソリューションを構築することができました。

    可視化の自由度

    Tableauの最大の強みは、その優れた可視化の柔軟性にあります。今回のユースケースでは、様々な条件下で変動する利益率から、通常範囲を逸脱した異常値を示すプロジェクトを迅速に特定する必要がありました。このため、単純な固定グラフを並べただけのダッシュボードでは不十分でした。以下のような多角的な分析機能が求められました:

    1. ダッシュボード上で基準となる利益率を動的に変更できる機能
    2. 画面上で様々なフィルタ条件を設定し、その条件下での異常値を示すプロジェクトを可視化して発見できる機能
    3. 全体ダッシュボード上で選択したプロジェクトの詳細情報を、他のダッシュボードに画面遷移して表示できる機能

    Tableauを使用することで、これらの要件をすべて単一のプラットフォーム上で実現することができました。

    このグラフでは、売上の推移と利益率の変動を同時に把握できます。

    散布図を使用することで、異常値となるプロジェクトを一目で理解できます。

    個別プロジェクトの詳細分析により、コスト構造の問題点を特定できます。

    データ駆動型の意思決定

    これらの理由により、今回のソリューション構築においてTableauが選択されました。Tableauは、本事例のようなデータ駆動型の意思決定プロセスに極めて適したツールであると考えています。当社では、本事例に限らず、多様なユースケースにおいてTableauを活用したソリューションの提案と実装を行っております。

    本事例で構築したダッシュボードの画像などの詳細情報を、以下のページにまとめております。ご興味がございましたら、ぜひご覧ください。

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