SaaSビジネスの成長状況、リアルタイムで把握できていますか?
SaaSビジネスの成長状況を、リアルタイムで把握できていますか?
MRRの推移、解約率、顧客別の収益貢献度…。これらのKPIを一目で確認できる環境があるかどうかが、経営の意思決定スピードを劇的に変えます。
多くのSaaS企業では、こんな状況に陥っています。収益データをスプレッドシートで管理し、月次レポートを手作業で作成する。データの集計に時間がかかり、経営会議の直前まで数字が確定しない。さらに深刻なのは、営業チーム、CSチーム、経営陣がそれぞれ別のツールやレポートを見ているため、議論の前提がずれてしまうことです。
「先月のMRR成長率は?」という質問に対して、営業部門は「新規契約が好調で前月比15%増」と答え、CS部門は「解約も増えているので実質10%増」と答える。同じ会社なのに、部門によって数字が違う。こうした状況では、データに基づいた迅速な意思決定は不可能です。
SaaS Upは、こうした課題を解決する充実したKPIダッシュボードを標準装備しています。
HubSpot内のMRRデータから多角的なダッシュボードを自動生成

SaaS Upでは、HubSpot内に保存されたMRRデータから、多角的なダッシュボードが自動生成されます。手作業でのレポート作成は一切不要です。
契約別MRRの内訳:商品ポートフォリオを一目で把握

まず、契約別MRRの内訳が円グラフで表示されます。
どの商品が収益の柱になっているのか、商品ポートフォリオが一目で把握できます。「プロフェッショナルプラン」「エンタープライズプラン」「スタンダードプラン」といった各商品の収益貢献度が、視覚的に理解できます。
従来は、「どの商品が最も売れているのか」を把握するために、全契約データをExcelに出力し、手動で集計していました。しかしSaaS Upでは、ダッシュボードを開くだけで最新の商品別MRR内訳が表示されます。
この情報により、「スタンダードプランの売上が想定より少ない。営業戦略を見直すべきか」「エンタープライズプランが急成長している。この分野にリソースを集中すべきだ」といった戦略的な判断が可能になります。
顧客別MRRランキング:重要顧客を即座に特定

次に、顧客別MRRランキングです。
重要顧客が即座に特定でき、ハイタッチで対応すべき顧客の優先順位が明確になります。上位10社、上位20社といった形で、MRRの多い順に顧客が表示されるため、「どの顧客を最優先でフォローすべきか」が一目瞭然です。
カスタマーサクセスチームにとって、この情報は極めて重要です。限られたリソースで全顧客を同じようにフォローすることは不可能です。MRRの大きい重要顧客には手厚いハイタッチ対応を行い、中規模顧客にはロータッチ、小規模顧客にはテックタッチといった、顧客グレードに応じた対応戦略を立てられます。
月次MRR推移グラフ:成長の全体像を可視化

そして最後に、月次MRR推移グラフです。
New MRR、Expansion MRR、Contraction MRR、Churn MRRが色分けされた積み上げグラフで表示されています。このグラフにより、「今月のMRR成長は、新規獲得によるものなのか、既存顧客のアップセルによるものなのか」が明確に分かります。
高度なSaaS KPIも自動計算して表示
SaaS Upのダッシュボードには、基本的なMRR推移だけでなく、NRRやChurn Rateといった高度なSaaS KPIも自動計算されて表示されます。
NRR(Net Revenue Retention):成長の持続可能性を示す指標

NRR、つまりNet Revenue Retentionは、既存顧客からの収益維持・拡大能力を示す重要な指標です。
100%を超えれば、新規獲得なしでも成長できることを意味します。世界的に成功しているSaaS企業の多くは、NRRが120%を超えています。つまり、既存顧客からの収益が年間20%増加しているということです。
従来、NRRの計算は複雑で、多くの企業が正確に算出できていませんでした。SaaS Upでは、MRRデータから自動的にNRRが計算され、ダッシュボードに表示されます。
「当社のNRRは110%だ。新規獲得がゼロでも年間10%成長できる体質だ」「NRRが95%に低下している。既存顧客からの収益が減少している。早急にCS体制を見直すべきだ」といった、戦略的な判断が可能になります。
Churn Rate(解約率):ビジネスの健全性を監視

Churn Rateを可視化することにより、解約の傾向を継続的に監視できます。
SaaSビジネスにおいて、解約率は最も重要な指標の一つです。どんなに新規獲得を頑張っても、解約率が高ければ「穴の開いたバケツに水を注ぐ」ような状態になり、持続的な成長は不可能です。
複雑な計算から解放され、分析に専念
これらの高度なKPIを手作業で計算することは、膨大な工数を要します。NRRの計算式は複雑で、日々の忙しい運用の中で算出して運用に活かせている企業は少ないのではないでしょうか。
SaaS Upでは、複雑な計算式や集計作業から解放され、データ分析に専念できる環境が整います。「数値を集計する」作業ではなく、「数値から洞察を得る」作業に時間を使えるようになります。
HubSpot標準機能で構築、追加ツール不要
すべてのダッシュボードがHubSpotの標準機能で構築されているため、すぐに利用することが可能です。
全社で同一のダッシュボードを共有
営業、カスタマーサクセス、経営陣が同一のダッシュボードで情報を共有できることが、最大のメリットです。
従来は、マーケティング部門と営業部門はHubSpotのレポート、CS部門は独自のスプレッドシート、経営陣はまた独自のスプレッドシートを見ていました。この分断により、「マーケと営業は新規契約数だけを見て、CSは継続率を見ているが、全体最適の議論ができない」という問題が発生していました。
SaaS Upでは、全員が同じダッシュボードを見るため、議論の前提が統一されます。「今月のMRR成長率は12%だが、内訳を見るとChurnが増加している。全社でこの課題に取り組もう」という、データに基づいた迅速な意思決定が可能になります。
リアルタイム更新で常に最新の状況を把握
SaaS Upのダッシュボードは、リアルタイムで更新されます。
従来の月次レポートは、月が終わってから数日〜1週間かけて作成されるため、「3日前のデータ」を見て議論することになります。しかしSaaS Upでは、新しい契約が登録されれば即座にMRRが更新され、ダッシュボードに反映されます。
「今月の進捗はどうか」「目標達成まであとどれくらいか」といった質問に、リアルタイムで答えられます。月末を待たずに、月中でも「このペースでは目標未達だ。追加施策が必要だ」という判断ができるため、軌道修正のスピードが格段に上がります。
まとめ:データドリブンな経営を実現する基盤
今回の記事では、SaaS UpのKPI・メトリクスダッシュボード機能について詳しくご紹介しました。
SaaS Upは、HubSpot内のMRRデータから多角的なダッシュボードを自動生成します。契約別MRR内訳、顧客別ランキング、月次MRR推移など、経営に必要な情報が一目で把握できます。さらに、NRRやChurn Rateといった高度なSaaS KPIも自動計算され、複雑な集計作業から解放されます。
営業、カスタマーサクセス、経営陣が同一のダッシュボードで情報を共有し、データに基づいた迅速な意思決定を実現できます。手作業でのレポート作成に時間を費やすのではなく、データから洞察を得て、次のアクションを決める。そんなデータドリブンな経営を実現する基盤が、SaaS Upのダッシュボードです。
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