SaaSビジネスの収益管理、手作業で計算していませんか?
SaaSビジネスの収益管理で、毎月手作業でMRRを計算していませんか?
契約数量を掛けて、値引きを計算して、スプレッドシートに入力して…。 新規契約やプラン変更のたびに、この繰り返し作業が発生します。営業担当者やCS担当者が、Excelの計算式と格闘しながら、毎月数時間をMRR計算に費やしている。そんな状況は、多くのSaaS企業で見られる光景です。
特に問題なのは、値引条件などが複雑な場合です。「初月無料+2〜6ヶ月目は20%割引+7ヶ月目以降は通常価格」といった段階的な値引や、「200ユーザー以上で15%のボリュームディスカウント」といった条件付き割引を手計算で管理するのは、膨大な工数がかかる上に、計算ミスのリスクも高まります。
さらに深刻なのは、契約期間中の金額変動を正確に追跡することの難しさです。ある顧客が「今月は何ヶ月目だから割引率は何%で、MRRはいくら」という情報を、全顧客分、毎月正確に管理し続けることは現実的ではありません。
この繰り返し作業から解放される方法があります。それが、SaaS UpのMRRレコード自動生成機能です。
HubSpotの取引画面から入力するだけで、すべてが自動化

SaaS Upでは、HubSpotの取引画面から契約条件を入力するだけで、MRR計算のすべてが自動化されます。
“複雑な商品情報が自動でMRRに反映されます”
まず、商品に紐づいた価格プランが自動で読み込まれます。営業担当者は、HubSpotの取引画面で商品を選択するだけで、その商品に設定された基本料金、従量課金、段階別課金といった価格プラン情報が自動的に表示されます。
価格プランの詳細を覚えておく必要はありません。システムが自動的に正しい価格情報を取得するため、営業担当者は商談に集中できます。
“契約数量と期間を入力するだけ”
次に、契約数量と契約期間を入力すると、MRRが即座に計算されます。
例えば、150ユーザーで12ヶ月契約の場合、数量「150」と期間「12ヶ月」を入力するだけです。システムが自動的に、この契約の月額料金を計算し、画面上に表示します。
従来のように「150ユーザー×単価1,200円=180,000円/月」という計算をExcelで行う必要はありません。
“複雑な値引条件も数クリックで設定”
複雑な値引条件も、画面上で簡単に設定できます。
例えば「初月無料+2ヶ月目以降20%割引」といった複数の値引パターンの組み合わせも、数クリックで完了します。
- 「段階的ディスカウント」を選択
- 1ヶ月目:100%割引(無料)
- 2ヶ月目以降:20%割引
この設定により、契約期間全体の各月のMRRが自動的に正しく計算されます。手作業で「この顧客は今月無料期間だったかな?」と確認する必要はありません。
契約期間全体のMRRレコードを一括自動生成

そして最も重要なのが、契約開始日から終了日までの各月のMRRレコードが一括で自動生成されることです。
契約期間全体を一度に記録
従来の管理方法では、毎月「今月のMRRはいくらか」を計算し、スプレッドシートに入力していました。12ヶ月契約なら、12回の入力作業が必要です。しかも、途中で値引率が変わる場合は、その変更も手動で反映しなければなりません。
SaaS Upでは、契約時に一度設定するだけで、契約期間全体の収益推移が完全に記録されます。
実際のユースケース: ある企業向けプロジェクト管理ツールのSaaS企業で、以下の条件で契約した場合を見てみましょう。
- 契約数量:200ユーザー
- 基本単価:1,000円/ユーザー
- 契約期間:12ヶ月
- 値引条件:
- 1ヶ月目:100%割引(無料)
- 2〜6ヶ月目:40%割引
- 7ヶ月目以降:通常価格
- ボリュームディスカウント:200ユーザー以上で15%割引
この複雑な条件でも、SaaS Upは以下のMRRレコードを自動生成します。
- 1ヶ月目:0円
- 2〜6ヶ月目:1,000円×200×0.6(40%割引後)×0.85(ボリューム割引)= 102,000円/月
- 7〜12ヶ月目:1,000円×200×0.85(ボリューム割引)= 170,000円/月
これら12ヶ月分のMRRレコードが、契約時に一括で生成されます。経理担当者が毎月「今月はこの顧客はいくらだったかな」と確認する作業は、完全に不要になります。
契約変更時も自動で再計算
契約内容が変更された場合も、MRRは自動で再計算されます。
プランアップグレード、ダウングレード、追加ライセンス、中途解約など、契約内容の変更があった場合、変更内容を取引画面で更新するだけで、該当する月以降のMRRレコードが自動で更新されます。
例えば、6ヶ月目に150ユーザーから200ユーザーにアップグレードした場合、6ヶ月目以降のMRRが自動的に再計算され、Expansion MRRとして記録されます。手動での計算や調整は一切不要です。
MRR自動生成がもたらす3つの大きなメリット

この自動生成により、SaaS企業は3つの大きなメリットを得られます。
1. 作業時間の大幅削減
月次でのMRR計算や入力作業が完全に不要になります。
SaaS事業を行うスタートアップ企業では、急速に従業員数が増加することが予測されます。そのため、ビジネス規模や従業員数が拡大した場合でも対応可能な運用体制を構築することが重要です。
SaaS Upを導入すれば、MRRの計算作業が完全に自動化されるため、事業規模や人数に関わらず安定した運用が可能になります。
2. 計算ミスの防止
手作業による入力ミスや更新漏れがなくなり、常に正確なデータが維持されます。
複雑な値引条件を手計算していると、どうしてもミスが発生します。「今月は割引率が変わる月だったのに、更新を忘れていた」「ボリュームディスカウントの計算を間違えた」といったミスは、顧客からのクレームにつながります。
SaaS Upでは、すべてのMRRが自動計算されるため、人的ミスは発生しません。
3. リアルタイムの可視化と詳細分析
自動生成されたMRRデータは、そのままHubSpotのダッシュボードで可視化されます。
New MRR(新規獲得)、Expansion MRR(アップセル・クロスセル)、Contraction MRR(ダウングレード)、Churn MRR(解約)などの詳細な分析が即座に可能になります。
従来は、月次レポートを作成するために、スプレッドシートからデータを集計し、グラフを作成する作業に数時間を費やしていました。SaaS Upでは、リアルタイムでダッシュボードが更新されるため、経営陣はいつでも最新のMRR状況を確認できます。
「先月のExpansion MRRはどうだったか」「今月のChurnの傾向は」といった質問に、その場で即答できるようになります。データに基づいた迅速な意思決定が可能になることが、最大の価値です。
将来の収益予測も自動的に確定

MRRレコードが契約期間全体で自動生成されることには、もう一つ重要な意味があります。それは、既存契約からの将来収益が自動的に確定することです。
従来の管理方法では、「今後6ヶ月間のMRR予測」を作成するために、各顧客の契約状況を個別に確認し、手動でExcelに入力する必要がありました。「A社は3ヶ月後に割引期間が終わるから単価が上がる」「B社は5ヶ月後に契約更新の時期だ」といった情報を、すべて手作業で管理していました。
SaaS Upでは、既存契約については将来のMRRが自動的に記録されています。「3ヶ月後にA社の初月無料期間が終わって課金開始」「6ヶ月後にB社の割引率が50%から30%に変更」といった情報は、すべて自動的にMRRレコードとして存在しているのです。
CFOや経営陣は、「新規契約がゼロでも、既存顧客だけで向こう12ヶ月のMRRがこれだけ確定している」という情報を即座に把握できます。投資家への説明資料作成も、大幅に効率化されます。
まとめ:手作業から解放され、データドリブンな経営へ
今回の記事では、SaaS UpのMRRレコード自動生成機能について詳しくご紹介しました。
SaaS Upは、HubSpotの取引画面から契約条件を入力するだけで、契約期間全体のMRRレコードを一括で自動生成します。複雑な値引条件も正確に反映され、契約変更時も自動で再計算されます。
この自動化により、作業時間の大幅削減、計算ミスの防止、リアルタイムの可視化という3つの大きなメリットが得られます。
毎月のMRR計算という繰り返し作業から解放され、データに基づいた迅速な意思決定が可能になります。経理担当者は戦略的な業務に時間を使え、営業担当者は商談に集中でき、経営陣はリアルタイムで正確な収益状況を把握できます。
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